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 2日目で回りたいところは回ったので、あとはウラジオストクきっての珍スポット観光とバレエ鑑賞となります。


〜3日目昼:グラスビーチ〜
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 疲れもあるし、行きたいところもなかったので11時にようやく宿を出ました。

 昨日もホテルに早く帰り、今日も遅くホテル出るって疲れすぎだろと思われそうですが、実はウラジオ旅の4日前に少々風邪をひいていたのです。

 咳や鼻水などの諸症状はなく、半日で熱は引いたので流行りのコロナやインフルではないのですが、もし旅行中にぶり返したらやばい。
 ですのでできるだけ無理はせず、観たいものを確実に観ることを第一に考えました。

 お昼は蟹ラーメンを食べました。
 ロシアで日本風ラーメン食べるなよ…と言われそうですが、ロシア人が作るラーメンはどうなるだろうと興味がありました。
 薄味でカニの出汁が効いてて普通においしかったです。というかウラジオストクの食事はどれも日本に馴染みのある味がしました。

 タクシーを呼んで珍スポットに向かいます。
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 ウラジオストクきっての珍スポットであるグラスビーチは、市街地のある西岸とは離れた東岸にあります。

 タクシーで往復1時間はかかるし、タクシー代も2000円はするのでウラジオストクに行ったけどここは行かなかった人も多いと思います。(そもそも知らなかったという人が多そう)
 私も「行けたら行きたいなぁ」くらいのつもりでした。

 今回は1日目に4匹のポケモンを撮影でき、時間が余りそうだったので行ってきました。

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 入り口で₽150払ってビーチへ向かいます。

 遠くから見えばなんでもないビーチですがよく観ると砂浜が緑がかっています。藻でも繁殖しているのでしょうか・・・?

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 近づくと緑色に見えるものはは全てガラス片であることが分かります。

 これはシーグラスと呼ばれ、日本でもよくインテリアに使用されます。波に揉まれて丸くなり、曇りガラスのような表面となります。

 なぜこれほど大量のシーグラスがあるのか。どうやら旧ソ連時代に海岸で大量の酒瓶ガラスが捨てられ、それが数十年の時を経てこうなったようです。本当かどうかは知りませんがそれなら納得はできます。

 正直この写真だけ見れば本当にただの珍スポットで、わざわざ訪れる価値はないように思われそうですが、このガラスたちは波打ち際で輝きます。

グラスビーチ
 まさに宝石の浜です!

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 めっちゃインスタ映えしそう。
 私がインスタ女子ならキラキラのネイルを施した手と一緒に撮りますね。
 残念ながら私はTwitter男子なのでポケモンと一緒に撮りました。

 写真でクローズアップして見ると圧巻ですが、肉眼では一面ガラスの世界とはさすがになりません。
 それでも波打ち際に佇めば結構幻想的な風景を楽しめます。
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 そもそも傾いた地層と氷だけでもなかなかに圧巻なので、シーグラスはアクセントとして楽しみましょう。夏なら海に入っても遊べますし。

 とはいえ写真を撮ってこそ輝く場所であるのは間違いないので、写真趣味のある人にオススメしたいです。私も専らポケモン撮影のために行ったのですし。

 シーグラスは中国人観光客が拾いまくるため拾得禁止となったようで、実際入場料を払うときにも拾わないように釘を刺されました。
 しかし監視員がいるわけでもないので割と拾っている人はいました。まあこれだけ量があれば数個なら大丈夫でしょうが…。間違っても転売目的でかき集めることはしないようにしましょう。

 30分くらいして撮影に満足したら、待たせておいたタクシーに再乗車し、マリインスキー劇場に向かいます。


〜3日目夜:バレエ鑑賞〜

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 マリインスキー劇場に着きました。

 ここで少しタクシートラブルがありました。ビーチからの帰り運賃がアプリでうまく清算されなかったようです。
 往復運送はアプリの入力フォームにはなく、前日のおっちゃん2は到着した後出発地と目的地を入力して代金を請求するように操作していました。

 今回のタクシーのおっちゃん3は上手くいかなかったようで、アプリの運営に問い合わせていました。ほどなくアプリで料金が支払われて事なきを得ました。

 ただ、乗客の方から往復の運送の料金設定をするのは難しそうで、運転手さんによってはトラブルの元となるので、Gettは片道のみで使った方が無難だと思います。
 初めから「帰りはアプリを使わず現金で払う」と伝えた方がよかったかもしれないですね。それだとボラれそうではありますが。

ゾロトイ・モスト
 劇場の外からは今までも何度か出てきた斜張橋が綺麗に見えました。

 日本語で書くならゾロトイ・モストというみたいですが意味は知りません。
 この橋を観るなら前日の展望台よりここから観る方が綺麗に見えます。

 開演まではまだ2時間近くはありましたが、海風が強くさすがに外では待てないし、周りにはめぼしい観光地もないので中に入りました。

 ちなみにチケットは出発2日前にマリインスキーの公式サイトで予約しました。予約の方法は解説しているブログがいくつもあるので私の記事では割愛します。

 ロシアのバレエは入場料が日本の1/10らしく、実際安い席なら800円くらいでした。

 そんなに安いならちょっと高い席でちゃんと見ようと思い、少し遠いですが最前列で舞台がバッチリ見える席を取りました。それでも日本円で2000円ほどだったと思います。
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 中に入るとこんな感じ。見やすいね。

 開演2時間前でも建物自体は開いており、チケットカウンターも開いていました。
 予約した際のチケット控えを渡し、ベンチでゆっくり旅行記を書いていました。ベンチにも暖房があるのが助かる。

 開演1時間前になると入場が開始され、劇場内のカフェでコーヒーとケーキを嗜みながら開演を待ちました。優雅。

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 演目はドン・キホーテで、3幕3時間半の公演でした。

 上述した入場料の安さもあり、最初の1時間1幕の時点で終了かと思いました。まさかこれほど長いとは…。

 ここではバレエとオペラが日替わりで開催されていましたが、バレエなら言語の壁がない分だけ見やすいと思い、バレエの日を選びました。

 実際ドン・キホーテなんて名前しか知らなかったけれど、ストーリーは把握できました。後で解説動画を見て自分の解釈が合っているか見るのも面白かったです。


 バレエそのものの感想としては、とにかくバレリーナが圧巻でした。

 私はフィギュアスケートはそこそこ見るのですが、ジャンプの迫力や踊りのキレを見て男子の方が魅力的だと感じていました。
 しかしバレエに関してはバレリーナの「軽やかさ」があまりに魅力的でした。あんなに高く飛んでるのになんて軽やかな着地をするんだと思いました。

 特に第二幕では騎士が妖精に囲まれる場面が出てくるのですが、衣装も合間ってもはや人間じゃないみたいでした。
 男性もかっこよかったですが、バレリーナの引き立て役としての方が輝いていたかなという気がします。あの細身で軽々バレリーナを持ち上げるから、余計に軽さが際立つ。

 NHKBSでロシアのバレエ学校のドキュメンタリーを見た時、体重制限に引っかかり退学になる女子生徒が出てきましたが、実際に見て改めて軽さが重要な世界なのだなと感じました。

 撮影は幕間とカーテンコールの時のみなので写真はありませんが、途中で白馬(本物)が出てきたり、領主や小太りな付き人のコミカルな演技が笑いを誘い、思ったより大衆的な側面もあるのだなと思いました。今回は演目が喜劇よりだったのもありますが。

 長々と語りましたが、それほど面白かったし、そしてそれほど長かったのです…。体調も万全じゃなかったため結構疲れました。


 夜はGettを使ってタクシーを呼びましたが、予約したタクシーはウラジオストクの駅から一向に動こうとせず、来る気配がありません。

 そりゃこんな渋滞している橋向こうの客を拾うより、駅で待ち構えていた方が割りがいいよな…。気持ちは分かりますが、だったら予約を受けるなよと少し腹が立ちました。

 劇場から人もいなくなり、時刻も9時を回りさすがに危なくなってきたので諦めて流しのタクシーを拾いました。(これでキャンセル料出るの理不尽)
 アプリでは₽300ほどだったけれど、流しのタクシーにその値段では通じないので、乗る前に₽400でどうか?と交渉しました。

 結局降りるときには₽500と言われましたが、まあ日本ならこの距離でもっとしてるだろうし、揉めるのも面倒なので諦めました。
 最初に₽400と言わなきゃもっとふっかけられたかもしれないので言っておくのは大事な気がします。


〜4日目:帰国〜
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 タクシーは良くも悪くも堪能したので、帰りは電車で空港に向かいます。

 写真はシベリア鉄道終点のウラジオストク駅ですが、この鉄道では空港に行けないので、すぐ隣にあるアエロエクスプレスの電車に乗ります。

 朝から夕方まで2時間に1本くらいのペースで出ています。今回は9時の電車に乗りました。
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 空港まで1時間。

 車窓からアムール湾を眺めつつウラジオストクを後にします。
 その後は空港で軽食を取った後、ウラジオストクを立ちました。


 ポケモン撮影含めた旅全体の感想は最後に書こうと思いますが、結局振り返ってみれば天気にも人にも恵まれた旅だったなと思います。

 こいついつも人に恵まれてるな…恵まれてるのハードルが低いのか、運が良いのか。

 
ーウラジオストク旅リンクー
経緯
1日目旅行記
 →カチコール @アムール湾
 →フォレトス @要塞博物館
 →メロエッタ @噴水通り
 →ウォーグル @鷲の巣展望台
2日目旅行記 ←今ココ
 →タマザラシ @ウスリー湾
 →ウツロイド @グラスビーチ 
まとめ