九州調査の続きです。
 今回の調査のメインである高千穂にやってきました。丸一日高千穂周辺の山々を調査した後、最終日の朝に高千穂の観光を少ししてきました。

 ここで撮影したのはヒンバスです。
 選定理由はこの辺りの地域がホウエン地方(九州がモデル)の119番道路にあたるからです。
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 ホウエン地方の119番道路は、真ん中に大きな川が流れる自然豊かな場所で、ヒンバスはその川の特定の場所でしか釣れないという非常にレアなポケモンでした。

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 高千穂峡は風景を見ても119番道路っぽさがあります。ゲームフリークも高千穂峡をモデルに119番道路をデザインしたのかもしれません。

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 高千穂峡は人気の観光地なので、遊歩道はちゃんと柵が設置されています。こういう場所では柵の上で撮るか、下で撮るかの選択肢があります。

ヒンバス1
 上で撮るのは簡単だし、写真のように見下ろす構図で写真が撮れますが、なんかヒンバスが馴染んでいないですよね…。

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 柵の下で撮ると人工物が写らないので良い感じですが、川を見下ろすことができないのでほとんど岩だらけの写真になる…。

 そのまま歩いているとよく観光サイトで見る美しい風景が見えてきました。

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 絶景哉。
 しかもこの撮影地点は展望台になっており、崖からせり出しているので上述の「柵の下で撮ると川写らない問題」が解決します。

ヒンバス2
 良い感じ!これは119番道路の再現と言って差し支えないでしょう。

 構図は台湾でオオスバメを撮った時と同じですね。展望台は人工物なので直線の崖になっているのを、斜めに撮ることで自然に馴染ませています。


 ここからは旅の雑談ですが、
 そもそも九州の採集は地元の方に連れ回してもらう予定だったのですが、九州もコロナが蔓延し、急遽レンタカーを借りて自力で行くこととなりました。
 調査地点はレンタカーで行くには結構無理がある場所で、車体を岩に擦って警察のお世話になりました。
 レンタカーは保険を厚めにかけていたので、修理費用は無償で済みましたが、レンタカー代金はそれなりにしましたし、3日間フルで運転と山歩きを続けたので、なかなかに大変でした。

 ただ、それ以上に色んな経験や楽しい思い出ができたので、結果的にはプラスが大きい旅になりました。
 ブログには何回か書いていますが旅をすると「人間万事塞翁が馬」の諺を身をもって味わうことが多いです。いつかの旅ではバスが2時間遅れたおかげで絶景に巡り会えたり、ツアーでトラブルが生じたおかげでマル秘情報を知れたり…。

 自力でレンタカーを借りることになったおかげで、目的地以外でも調査を行えて結構成果が得られましたし、ポケモン撮影もできました。他人に乗せてもらうのでは寄り道はできません。
 また、レンタカーに傷をつけてから自分で調べるまで、恥ずかしながら岩が相手でも自損事故として警察に報告することすら知りませんでした。一連の事故対応を無償無怪我で経験できたのは、むしろとても幸運だったと思います。

 それと何より、地元警察の方とレンタカー屋さんがとても温かい対応をしてくださったのが、とても救いになりました。
 ぶつけた場所が圏外ですぐ連絡できず、現場写真も撮っていなかったので怒られても仕方ないような対応だったのですが、むしろ励ましてくださいました。
そもそもこのご時世に関西から来てるので嫌な顔されても仕方ないのですが、研究調査に来たと話すと感心しながら聞いてくれました。

 最後にレンタカー屋のお兄さんが「大変だったと思うけど、また別府に遊びにきてね」と言ってくださいましたが、実は大学に入ってから別府これで4回目なんですよね…。
 でもとても親切にしてもらったので、コロナが収まったら再建された熊本城でも観に別府や高千穂に行きたいなと思います。

 なんだかんだやっぱり旅は最高です。この状況下で旅させてもらえたことに感謝して、今回の調査で得たデータできちんと研究を進めたいと思います。